トップメッセージ

~グループガバナンス体制を強化し、新たな価値創造に向けて前進します~

三菱マテリアル株式会社 執行役社長 小野 直樹の写真三菱マテリアル株式会社
執行役社長
小野 直樹

社長の小野です。
当社グループで発生した一連の品質問題につきましては、お客様、株主様をはじめとする多くの皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてまいりましたが、お客様のご協力を得て安全性の確認を進め、全てのお客様について安全性に関する主要な事項について問題ないことを確認いたしました。
当社グループは、問題発生以降、品質問題の再発防止策およびグループガバナンス体制の強化について精力的に取り組んでまいりました。グループガバナンス体制の強化につきましては、「コミュニケーションの量・質両面の改善」、「ガバナンス体制・意識の強化」、「適切な資源配分」を意識し、様々な施策を展開してきました。ガバナンスに関しての目指す姿は、「自律的な問題解決能力を持つ組織」であると考えています。昨年一年間の取り組みで、目指す姿に近づけた部分があるという手ごたえを感じていますが、まだ改善すべき点は多くあります。引き続き、ステークホルダーの皆様に安心、信頼していただけるよう、社長である私自らが先頭に立ち、グループ全役員・社員の総力を結集させ、取り組んでまいります。

当社は、本年6月21日に開催した株主総会で定款の一部変更が承認され、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行しました。この移行により次の3つの目的の達成を目指しています。

  • 1)意思決定と業務執行のスピードアップと質の向上
  • 2)業務執行に対する監督機能の強化
  • 3)経営の透明性、公正性の向上

私たちをとりまく環境や人々の価値観が目まぐるしく変化する現代において、スピード感なくしては時代に取り残されてしまいます。一昨年来の品質問題への対応でも、スピード感の欠如を指摘されました。一方で、スピードだけに捉われて意思決定の質が低下し、拙速となることは避けなければなりません。社長以下の執行役に権限を委譲することで意思決定のスピードアップを図る一方、取締役会は専ら業務執行の監督に務めガバナンス機能を充実させることで、先に示した3つの目的を達成し、より良いコーポレートガバナンス体制の構築を目指したいと考えています。
この移行に伴い、取締役会では会社の基本理念、経営戦略、リスク、ビジネスチャンスなどの審議に時間を割いていくこととしています。その中で中長期の経営戦略に加え、各年度の経営基本方針についても取締役会で決議することとしました。
2019年度の経営の基本方針は、以下の通りです。

  1. コーポレートガバナンスの強化と迅速な経営体制の構築
    指名委員会等設置会社への移行を通じて当社としてのガバナンス体制のあり方を追求します。
  2. ガバナンス体制の強化策、品質管理に係るガバナンス体制再構築策の継続、深化
    これまで実施してきた諸施策の継続に加え、業務遂行における判断の優先順位として、当社が定める「SCQDE*」の浸透、定着を図ります。
    *SCQDE
    S(Safety & Health)は安全・健康を、C(Compliance)はコンプライアンス・環境保全を、Q(Quality)は品質を、D(Delivery)は納期を、E(Earnings)は利益を指し、「SCQDE」の順番が業務遂行における判断の優先順位であることを示すもの。行動規範を補足する指針。
  3. 持続的な企業価値を支える組織の構築
    企業価値向上を支える組織のあり方を、ガバナンス、事業特性、進展するデジタル化などの観点から考えます。
  4. 設備投資の継続
    今年度全社的に取り組む重要なリスクとして、「設備老朽化、劣化」、「業務量と人的資源のギャップ」を認識する中、こうしたリスクへの対応、及び今後期待される需要回復局面への備えとして、必要な設備投資は昨年度同様、減速させることなく進めます。

当社グループは、企業理念である「人と社会と地球のために」に基づいた私たちのありたい姿であるビジョンを「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するリーディングカンパニー」と定め、10年後を見据えた中長期の全社方針の柱を「事業ポートフォリオの最適化」、「事業競争力の徹底追求」および「新製品・新事業の創出」の3つとしております。
創業から148年という当社の長い歴史のなかで、当社はさまざまな社会・経済情勢の変化や困難な出来事に直面してきましたが、懸命な努力とチャレンジ精神をもって乗り越えてまいりました。当社グループがこれからも持続的に成長していくためには、現状を打破し、常に時代の要請にチャレンジし、社会的課題を解決しつつ新たな価値を創造していくことが不可欠であると考えています。
皆様には、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2019年6月

小野 直樹

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