高機能製品カンパニー
パソコン、スマートフォン、タブレット端末はもちろん、自動車、家電に至るまで、IT・エレクトロ二クス技術の進歩により、私たちの生活は飛躍的に便利になってきました。電子材料事業では、これらエレクトロ二クス業界向けに、当社が生産するマテリアルを生かしたユニークで高付加価値の製品を提供しています。
電子材料事業では機能材料、化成品、電子テバイス、シリコンの4つの製品分野で事業を行っています。
機能材料部門では、三田工場が中心となり、スマートフォンのディスプレイや液晶テレビ用の各種スパッタリングターゲット、ハイブリッド車などに使われるDBA(高信頼性絶縁回路基板)のほか、低α線はんだ材、シリコン加工品などを供給しています。
化成品部門では、三菱マテリアル電子化成(株)が中心となり、自動車や建築物の窓ガラスに使用される熱線カットフィルムや、有機フッ素製品などを供給しています。
電子テバイス部門では、セラミックスエ場が中心となり、白物家電、通信機器などのエレクトロニクス製品に使われるサーミスタやサージアブソーバ、チップアンテナなど電子部品を供給しています。近年では自動車やオートバイの電子制御化・低燃費化を目的とした油温・吸気温センサでの採用が増えています。
シリコン部門では四日市工場および米国三菱ポリシリコン社が製造する高純度の多結晶シリコンやシランガスを半導体、電子材料などの分野に供給しています。
常に世界シェアNo.1製品群を有している高収益の事業体を目指しています。
機能材料ではディスプレイ向けターゲットの更なる拡販へ、円筒型や大型ターゲットのラインナップを充実させると共に、新合金の開発を進めます。
また、ハイブリッド車向けに製造しているDBA基板を、鉄道車両や産業機器のマーケットへ展開していきます。
電子デバイス製品では、新興国における省エネ型エアコンの普及にあわせ、生産販売体制を強化していきます。
高機能製品カンパニー電子材料事業部の品質方針については以下の資料をご参照ください。
*当社は、再エネ特措法に基づく賦課金の特例措置の認定を受けるに当たり、経済産業大臣に対して省エネ投資計画を提出し、これを実行しています。
当社と三菱マテリアル電子化成(株)は独自のフッ素化技術と有機合成技術により、水になじみ油をはじく「親水撥油」特性を持つフッ素系化合物を世界で初めて開発しました。
本開発品は、各種材料に塗布することで油汚れを防止し、除去を容易にするため、レンジフード、換気扇などの各種厨房機器、油で汚れがちな工場の床や壁、機械装置などへの利用が期待されます。
また、本開発品を各種フィルターに塗布した場合、水を通しながらも油を通さない油水分離フィルターとなるため、河川や海洋における油流出事故の復旧作業、石油資源の採掘現場、金属工場や食品工場の油含有廃液の油分離装置など、大規模かつ効率的な油水分離処理が求められる、さまざまな分野への応用が期待されます。
MMCエレクトロ二クスラオス社
中国をはじめとする新興国において白物家電向けの販売が好調に推移している中、今後の需要拡大を見込み、東南アジア地域における増産体制を強化するためラオスにサーミスタセンサの製造子会社を設置しました。
サーミスターセンサをはじめとする電子デバイスは、今後も海外での生産を増強し、拡大する需要に確実に応えていきます。
高機能製品カンパニー電子材料事業部では機能材料、化成品、電子デバイス、シリコンの4つの事業を手掛けています。
1982年 | 大阪製錬所で精密圧延品の生産開始 |
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1989年 | 三田工場設置 |
2004年 | 静岡DBAセンター設置 |
2012年 | 台湾菱興電子材料社設立(前身会社の設立年 台湾菱慶社:1995年/台湾菱真社:2006年) |
1991年 | (株)ジェムコ設立(前身会社の設立年 東北肥料(株):1938年/日本電子金属(株):1959年) |
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2009年 | (株)ジェムコから三菱マテリアル電子化成(株)に社名変更 |
1983年 | セラミックス工場発足 |
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1987年 | MMCエレクトロ二クスタイ社設立 |
1993年 | MMCエレクトロ二クスマレーシア社設立 |
2014年 | MMCエレクトロニクスラオス社設立 |
1967年 | 高純度シリコン(株)(後の三菱マテリアルポリシリコン(株))設立 |
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1996年 | 米国三菱ポリシリコン社設立 |
2007年 | 三菱マテリアルポリシリコン(株)と合併、三菱マテリアル(株)四日市工場となる |